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インプラントの埋入後に気を付けておきたい周囲炎とは?

こんにちは。
兵庫県明石市の西二見駅から徒歩約1分の歯医者『T’s歯科クリニック』です。

 

T’s歯科クリニックでは、皆さまの歯やお口の健康を守る『お役立ち情報』『豆知識』、歯科治療を分かりやすく丁寧に解説させていただく歯科ブログを定期的に更新しています。
歯やお口の事でお悩みや疑問などをお持ちの方へ、少しでもお役に立つブログになれば幸いです。

 

今回の記事では、インプラント埋入後に注意が必要な「インプラント周囲炎」について解説させて頂きます。
皆さんは「インプラント周囲炎」という言葉を聞いた事があるでしょうか?

 

インプラント自体は人工物の為、インプラントが虫歯になることはありません。
しかし、インプラントを埋入した周辺に炎症が起こる、歯周病のような状態になる可能性があります。その為、インプラントを埋入しても効果的にケアをする必要性があります。

 

インプラントの埋入後に気を付けておきたい周囲炎とは?

 

インプラント周囲炎とは?

インプラント周囲炎は、インプラントを埋入した箇所の周囲組織で炎症が起こる細菌による疾患です。
一般的な歯周病と同じで、インプラントを埋入した箇所の歯茎とインプラントの隙間などに付着した歯垢(プラーク)が原因で起こります。

 

インプラントの周囲がしっかりブラッシングされていないと、天然歯と同様に歯垢が歯石になり、歯周病菌が増殖しはじめる。
これは、インプラントと天然歯で変わりはありません。

 

細部に侵入した細菌により、歯茎の腫れ、歯茎からの出血、インプラントを支えている歯槽骨が破壊されてしまいます。
インプラントは虫歯にならないが、周囲炎になる可能性があるという事を認識しておく事が大切です。

 

インプラント周囲炎の怖さ

歯周病が原因で歯を抜歯しないといけなく場合、歯を支える骨が破壊され、歯がグラグラになり抜歯するケースがあります。
インプラント周囲炎も同じで、骨が吸収され衰退する事で、インプラントがグラグラ揺れたり、最悪の場合は脱離してしまうケースも珍しくありません。

 

インプラントの場合、埋入後に脱離する原因の多くは「インプラント周囲炎」です。
インプラント周囲炎の怖さは、せっかく時間と費用をかけてインプラントを埋入したのに、周囲炎の影響で脱離し、再手術が必要になってしまう点です。

 

インプラント自体の10年後生存率は、使用するメーカーなどにもよりますが90%以上と言われております。
しかし、しっかりと口腔内ケアが出来ておらず、周囲炎に罹患すると生存率は極端に低くなってしまいますので注意が必要です。

 

インプラント周囲炎の予防

インプラント周囲炎は、炎症が粘膜でとどまっている状態なら、治療によって症状が改善されます。
しかし、歯肉や歯槽骨が一度破壊されてしまうと、元の状態に戻すことはできません。そのため、インプラント周囲炎の予防をしっかり行ない、周囲炎を起こさないことが大切です。

 

毎日の口腔ケアを効果的なものにする

ご自身で行う歯磨きや、歯間ブラシなどを併用した口腔ケアがとても大切になります。
日々の口腔ケアが効果的なものにする必要があります。

 

どのようにケアすれば効果的か分からない方も多いと思いますので、使用するケアグッズや歯ブラシのあてかた、歯磨きをする頻度やタイミングなどを歯科医師・歯科衛生士に相談する事をお勧めします。
インプラントを埋入してから、暫く歯医者へ来院していない方は、一度相談するのも良いかと思います。

 

歯医者での定期的なメンテナンス

インプラント周囲炎を予防するためには、定期的に歯医者でのメンテナンスを受ける必要があります。
インプラントのメンテナンスでは、レントゲン検査・唾液検査による細菌の繁殖状況のチェック・歯肉の腫れや排膿の有無・口腔内の清掃状態の確認などを行います。

 

インプラント周囲炎をご自身のケアだけで防ぐのはとても難しく、歯医者でのメンテナンスが必須といえます。インプラントを埋入した歯科医院でも、別の歯科医院でも良いと思いますので、定期的に歯医者にメンテナンスに通う習慣をつけましょう。

 

インプラントの寿命を延ばすために

インプラント周囲炎は、せっかく苦労して埋入したインプラントで新しい生活をスタートさせようとしている患者さまに最も気を付けて欲しい病状です。
歯周病と同じく、インプラントを埋入している方すべてにインプラント周囲炎の罹患リスクがあります。

 

歯科医師や歯科衛生士の定期的なサポートのもと、インプラントを長く健康的に維持して、楽しく、健康的にお食事を摂れるよう心がけるのが大切です。
インプラント埋入後の予後に関して、ご不安な点がございましたら、当院へお気軽にご相談ください。

 

まとめ

インプラント埋入後に気を付けるべき「インプラント周囲炎」について解説させて頂きました。
インプラントは埋入したら治療が終わりではありません。

 

大切なのは天然歯同様に、インプラント埋入後も、しっかりと口腔ケアを行い、歯科医院でのアフターケアをしっかり受診する事です。
せっかく苦労して埋入したインプラントが数年で脱離するという事は、可能な限り避けなくてはいけません。それは、患者さまがだけでなく、埋入した歯科医師も同じ気持ちです。

 

インプラント埋入後の口腔ケアに自信が持てない方は、お気軽にご相談ください。
インプラントは埋入後も一層のケアが必要です。日々の口腔内ケアで、インプラント周囲炎から歯を守る方法をお伝えさせて頂きます。

 

 
 

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